リハ旅プラン【1泊2日 伊豆修善寺旅行 】Part.1
本日は10月から本格始動した、『リハ旅プラン』の事例を全5回に渡って紹介させていただきます。紹介するのは、2019年 10月に実施した『リハ旅プラン』の事例です。
第一回は『出発〜お昼ご飯』までを様子です。
依頼の経緯
まず今回のご依頼の経緯を簡単に説明しますね!
お客様は腰痛でお悩みだった90代後半の男性(以下、O様)、息子さまのお嫁さん(以下、Y様)から「大好きだった旅行にもう一度連れていってあげたい」ということで、ご家族との1泊2日 伊豆修善寺旅行への同行をご依頼をいただきました。O様には目立った障害などはありませんが、高齢による体力低下がみられ、屋外での移動にはシルバーカーが必須で、外出も家の周辺とデイサービスへの通所のみでした。そのため、ご家族での旅行などの外出は滅多に行けていなかったようです。
合流〜伊豆箱根鉄道での2人旅
O様のご自宅の前でY様と合流し、3人で向かった先は三島駅。乗り物が大好きなO様のご希望で、伊豆箱根鉄道に2人で乗車し修禅寺を目指します。
※ 今回の旅行ではあらかじめ、旅行先での移動も考慮して駅で見送ったのちY様は自家用車で向い、現地集合しました。
切符購入の前、大切なのはトイレ!忘れがちな準備はしっかり済ませて、電車の旅がスタートです。切符を購入、改札でのやりとりなどつい介助してしまいがちですが、おでかけ旅行サポートでは可能な限り、ご自身のお力で行っていただきます!
改札を抜けて、駅のホームへ向かう途中、「何年ぶりだろうね〜」「電車乗れるなんて!!」とO様は目の色は一瞬で変わりました。意欲というものはすごいものですね。ホームと電車の間には、隙間と段差がありましたが、サポートなしにサッと乗り越えてあっという間に電車の中です。
電車が動き出すと、景色や街並みを見ながら若い頃の思い出話や戦時中のお話など、様々なお話をしていただけました。こういった昔話を思い出してお話いただくのも、リハ旅プランでの楽しみの一つだったりします!!
旅行先もリハビリに
旅行先の運動量は到着した時点で普段の運動量をはるかに超えています。旅行のために準備をして、さらには旅行先でも一つ一つの行動をリハビリを捉えることができるのも魅力の一つですね!
到着後、周辺を散策
修禅寺駅に到着すると、以前に訪れた頃の修禅寺駅は改装前だったようで、「雰囲気が変わったな〜」、「前は〇〇だったな〜」と、改装されて通りやすくなっていることもあってか、O様から不安は一切感じず旅行にワクワクしている感じがとても伝わってきました。
Y様の到着を待つ間に、周辺の散策で近くの狩野川まで足を運びました。この時点で旅行がスタートして、すでに普段の運動量を遥かに超えていましたが、疲労の訴えは一切ありません。散策中に見つけた本屋さんにとても興味を持っていましたが、まだ開店前ということでここは我慢。
Y様と合流後、アイスを食べてちょっと休憩。
急なプラン変更も魅力の一つ
その後、本屋さんに興味を持っていたことを伝えると、図書館に行こう!となりました。急遽、目的地を変更できるのも、ツアー旅行ではないからこその魅力ですね!!「あなた理学療法士だし、介助が必要になっても大丈夫でしょ?」と任せていただけたのですが、ある程度の解除はお任せください!!
図書館では、修禅寺の歴史に関する本に夢中になっていました。
お昼も食べたいお店で
旅行で最初のお昼ご飯は、洋食屋さんです。お店のバリアフリー環境に関して評価すると、決して充実しているわけではありませんが、スタッフの方の対応はとてもスマートでした。座敷席しかない場合、立ち座りで負担がかかるよということもあるので、皆さんが外食に行く際には、チェックしてみてくださいね。
まとめ
今回は、合流してから電車に乗って目的地に向かう道中の様子をお伝えしました。
健康な身体では見落としがちな場所って、いざ旅行に行ってみると沢山あるんですよね。そのような場所も含めて、旅行と捉えることで、楽しむ要素や目標に変えることもできます。そこに、専門のリハビリ旅行療法士が同行することで安心して挑戦していただき、より良い思い出にしていただけたらと考えております。
次回は、『修善寺の観光エリアでの様子』をお伝えします!