どうして不眠症を発症するのか。

2020年9月15日

夜なかなか寝付くことができない。何度も起きてしまう。

こんな経験をされたことのある方は少なくないはず。

不眠症とよく耳にすることも多いと思いますが、不眠症とはいったいどんなものなのか説明できる方は少ないでしょう。

今回は、不眠症に焦点をあてて解説していきます。

  1. 生体反応として当たり前の不眠とは!?
  2. 不眠症という疾患
  3. 慢性化させてしまう『3つのP』とは?
  4. まとめ

◆ 生体反応として当たり前の不眠とは!?

想像してみてください。
上司にめちゃくちゃ怒られた日、重要な仕事が控えている期間、いつもとは異なるストレスのかかる環境など。
このような環境では、満足のいく睡眠をとることができないのは想像がつくと思います。

ストレスがかかった環境では、覚醒レベルを上げて、何かがあった時に対応できるようにするのは正常な反応なんです。そのため通常であれば、このような状態は短期的なもので、自然に回復します。

しかし、このような状態をこじらせて1ヶ月〜数ヶ月すると、自然に改善することは困難になると言われています。

この状態が、不眠症の入り口といえます。

◆ 不眠症という疾患

不眠症の発症と慢性化の原因について、ここから説明していきます。

不眠症は病期で分類されており、3ヶ月以上継続する『慢性不眠障害』と3ヶ月未満の『短期不眠障害』に分けられます。これに加えて、日中の活動や日常生活に支障をきたした時、不眠症の診断がつきます。

いったん不眠症になると、自然に治癒することは少々大変になってしまいます。そこには慢性化してしまう理由があるんです。

◆ 慢性化させてしまう『3つのP』とは

慢性化させてしまう要素というものが、①「Predisposing factor(素因)」②「Precipitating factor(増悪因子)」③「Perpetuating factor(遷延因子)」です。

①「Predisposing factor(素因)」

性格、ストレス耐性、年齢、性差などが該当し、これは体質というとイメージしやすいと思います。不眠症になりやすい体質かどうかです。

しかし、これだけで不眠症になることはありません。

②「Precipitating factor(増悪因子)」

こちらはストレスの有無、環境の変化、疾患の有無などが該当し、これらの影響によって不眠症状を訴えます。

不眠症を発症しても、ここまでは『短期不眠症』で済むことが多いです。

③「Perpetuating factor(遷延因子)」です。

こちらは不眠症が一定期間以上長引くことで『慢性不眠症』に移行しやすくなります。その要因として、心身機能の異常や誤った生活習慣などが挙げられます。

『慢性不眠症』になると、生理的反応の変化(交感神経の過緊張や代謝率の亢進、体温上昇、心拍数増加、ストレスホルモンの過剰分泌など)が生じるようになります。これらの変化が眠りを妨げ、覚醒レベルを上昇させるという悪循環に陥ってしまうのです。

◆ まとめ

不眠症というものは、誰もだ発症するリスクのある疾患です。
そんな不眠症を慢性化させてしまう3つのP(①「Predisposing factor(素因)」②「Precipitating factor(増悪因子)」③「Perpetuating factor(遷延因子)」)があります。

正しく睡眠薬を服用することで不眠症は改善すると言われていますが、多くの方が睡眠薬に頼りきってしまい、なかなか睡眠薬をやめることができないという状態で悩まれています。

不眠症を改善させるためには、不眠症や生活習慣と正しく向き合い、理解し、対処することが、不眠症を改善させるための近道です。

当院では、睡眠薬に頼らない施術をご提案いたします。